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科学技術と魔法技術が共存している世界アランサスでは、
覇権を巡って複数の国家による数十年に及ぶ戦争が続いていた。 そして戦場では、魔獣や妖魔を改造した"ウエポニックモンスター"が 強力な兵器として活用されていた。 そうした中、王国ギアメルでは劣勢にある戦況を打開するべく、 最強のウエポニックモンスターを造り出す計画を進めていた。 "魔神"と呼ばれるほどの力をもつ大妖魔の捕獲に成功し、 人里から遠く隔離された軍事開発施設にて改造強化に着手したのである。 しかし、その巨大な魔力を完全に封じておくことはできなかった。 改造の途上においてわずかながらも覚醒した"魔神"は、 施設内で製造・保存されていた全てのウエポニックモンスターを 瞬時にして支配下におき、ほどなく施設を完全に制圧したのである。 "魔神"に施されている封印の効果が完全に失われるのも時間の問題であった。 制御できない強大な妖魔が解き放たれれば、地上に甚大な被害が及ぶであろう。 それは何としても阻止しなければならない。 しかし、正規軍は戦場から動かすわけにはいかない状況にあった。 そこで国内各地に散在する強化人間のチームに伝達が出されたのである。 ・ ・ ・ 『速やかに"魔神"を排除し施設を奪回せよ』と・・・ |
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